VrCraft VRについて





AboutVR - VRについて横浜～鎌倉を中心にパノラマVRの制作を手がけています。写真・動画と並ぶ新たなメディアのジャンルと位置づけ、クオリティの高いVR画像をコンセプトに、こだわりの制作業務を行っています。 VR ＜全天周画像＞ VRは（バーチャル・リアリティ）の略ですが、ここでのVRの意味は大規模な仮想空間（3Dなど）再現とは異なり、手軽に現実風景を疑似再現するツールとして扱われます。 VR画像はその場の風景を360度（全天周）カバーする写真を撮影し、PCでその情景を再現します。再現の手法は、主なものとしてQuickTimeが主流でしたが、近年Flash Playerによる表現が可能となり、別途プラグインのインストールがほぼ不要となったことでwebとの親和性がより高まり、非常に使いやすいものになりました。 ■ 下の写真は全天周パノラマ全てを表現したものです。写真の上辺が真上、下辺が真下、左右がつながります。天・地に行くほどゆがみが大きく表現され（地図のメルカトル図法に似たイメージです）、一点を軸に回転させながら撮影するため（下記「撮影」参照）、中央以外の水平線がカーブして見えます（遠近の表現がこうなります）。全天周パノラマ写真　＜写真をクリックすると大きな画像が別ウインドウで開きます>
■ この写真をVR画像にすると下のようになります。　画面内でマウスドラッグして、全ての方角を見ることができます。　　※このコンテンツをごらんになるには最新（バージョン9以上）のFlash Playerが必要です。　　 VR画像（説明用のため解像度を落としています）　＜右端のボタンで全画面表示になります> ■ Flash版VR画像の基本機能（上VR画像でお試し下さい）　・ズームイン＝拡大　：ボタンで制御（右から3つめの「＋」ボタン）または（shiftキー）　・ズームアウト＝縮小：ボタンで制御（右から4つめの「ー」ボタン）または（controlキー/Macはcommandキー）　・自動回転　　　　　：ボタンで制御（右から2つめのボタン）　スタートから回転も可　・フルスクリーン化　：ボタンで制御（右端のボタン）　・ホットスポット機能：　　（例1）　画面内の固定ボタンをクリックでポップアップ画像表示（左端の「？」ボタン）　　（例2）　画像内に埋め込まれたボタンをクリックで別VR画像へジャンプ（画像内の「Next VR」枠）　　（例3）　画像内に埋め込まれたボタンをクリックでURL呼び出し（画像内の「Click!」枠）　　（例4）　画面内の固定ボタンをクリックで特定場所へ視点移動＆ズーム（右上の「真上」ボタン）　　※各ボタンは位置・大きさの調整や可視～不可視の処理が自由に調整可能　・Flash動画の埋め込みが可能（VR画像正面上に埋め込んであります）　・音の埋め込みが（複数箇所に）可能（音の埋め込みサンプルは「Gallery」ページにあります）
撮影＜撮影システム＞ VR画像を作成するため全天周パノラマ写真は、現在はデジタル一眼レフカメラで撮影しています。レンズの焦点を中心に回転する専用の雲台とカメラを三脚に取り付け、全方角をカバーする枚数を撮影します。使用するレンズの画角によってその枚数は異なりますが、画質（解像度）をある程度維持しつつ、制作の手間を考慮したちょうど良いシステムとして、私は対角魚眼レンズ（対角方向のみ180度の画角になる）にフルサイズ撮像素子のカメラを使用しています。このシステムで必要な撮影枚数は、水平方向の回転で6枚＋上面1枚＋下面1枚、それに下面の写真に写り込む雲台のベースや三脚のレタッチ用に、雲台と三脚を除いた状態を手持ちで下向きに1枚。計9枚で作成できます。もちろんこの枚数だけで済ませることはまれで、写真の暗/明部のレタッチ用にブラケット撮影（露出を変えて連続撮影）することは基本で、また撮影空間の状況（例えば写ってしまった人物をレタッチするため人の位置の異なる複数カットが必要）に応じて同じ方向を何度も撮影しておくこともあります。＜撮影のための設定＞被写界深度はVR画像での注意点です。人の目は注視した場所にピントが自動的に合います。ということは、VR画像で見回した場合にも、近い場所と遠い場所どこにでもピントが合っていることが求められます。そのため、被写界深度（ピントの合う範囲の深さ）を深くとる必要があります。一番近い場所から無限遠（一番遠い場所）まで、被写界深度がとれる絞り値に設定します。実際にはレンズの一番よい画質が得られる絞り値も合わせて考えます。シャッタースピードも上で述べた条件に照らし合わせると、被写体のブレはない方がよいと言えます。風で動いている植物なども、なるべくならば止まっていてほしい（もちろん演出でぶらすことも）ので、シャッタースピードはそれに合わせて考えます。ただ、風景には不要な、人などはあえてぶらすことも。 VR画像はPCのフルスクリーン画面で見ることも、さらに拡大して見ることを前提に、また、人の視点を再現する要素があるため、なるべく画像内のノイズは排除したいところです。そのため、私は撮影感度をなるべく低く（ISO100など）、低ノイズでの撮影にこだわります。ただ、その弊害として上記絞り値との関係上シャッタースピードが遅くなりがちということがあります。低ノイズ化と被写体の条件によるシャッタースピード、被写界深度の設定は撮影条件での最も基本的な部分です。＜撮影ポジション＞撮影ポジションの決定は、VRの仕上がりの全てといっても過言ではありません。 VR画像には通常の写真のように、カメラを構えたポジションからさらに決める「画角」がありません。カメラを置いた場所とその高さが画の全てになります。従ってVR画像でどういったものを見せたいか・何を表現したいかというコンセプトを基に、最適な位置を決めなければなりません。「その場所から何がどのくらい見えている必要があるか」「どうしたら画像を見た時に面白いか」を上記「設定」下記の「条件」を合わせ、全方角分考える必要があります。それがなかなか難しいところです。＜VR撮影の条件あれこれ＞撮影を左右する条件は、屋外の場合は、雨が降っていないか・明るいか・風があるか（風で動く大きな物体の存在）・太陽の状態が安定しているか（複数枚の合成になるので、雲などに隠れて頻繁に明るさが変わったりしない）・ガラスや鏡など自分の映り込みが無いか・人が少ないか（全ての方角において）・三脚が安定して立てられるか、です。室内の場合は暗い空間が多いため下記のように下面手持ちの問題が出てきます。また、三脚が立てにくい場合や、自分の映り込みが課題になる場合もよくあります。下面は手持ちが基本のため、シャッタースピードが非常に遅くなる暗い空間などでは撮影できない場合もあります。下面が重要でない場合はロゴなどを埋め込むことや、その部分に画像が向かないようにVR自体に動きのリミットをかけることもあります。ただ、時間に余裕がある場合は下面撮影用の器具を用いてなるべく完全な画像になるよう努めます。なかなか良好な条件のシチュエーションは無いのですが、大雨以外は様々な工夫で大抵何とかなります。その辺が普通の撮影とは異なるVR撮影のノウハウといったところでしょうか。他にも撮影の工夫や、動画のVR等の話題もありますが、それらはまたブログの方で。
合成～レタッチ仕上げ作業＜合成処理＞撮影した写真は合成ソフトで1枚の全天周パノラマ写真に仕上げます。合成前には、仕上がりを想定して写真の基本的な色味・明るさの調整（RAW現像）、必要な場合は明暗部の調整、下面写真の雲台＆三脚消し（けっこう手間です）など下処理を行います。この作業はこの後の複数の作業を経た完成画像に影響が大きいので、時間をかけて慎重に処理します。クライアントへのポジションや仕上がりの確認用のVRでは、下処理を簡易に済ますことで速攻で作成します。また、時間とコストによっては、下面写真の雲台＆三脚消しを行わない場合もあります。合成ソフトは基本的に自動で処理してくれるのですが、ここでの合成の精度で後のレタッチ作業の時間に影響するので、綿密に作業します。＜レタッチ作業＞合成され、1枚になった全天周パノラマ写真は、合成ソフトから自動で書き出されたものでは、どうしても画像のつなぎ目が連続していないので（ぱっと見にはわからないこともありますが）、このつなぎ目のずれをレタッチ処理によって全くわからないレベルまで持っていきます。合わせて、画像にある各種ノイズの低減処理、シャープネス調整を根気よく行います。これら部分をどこまで突き詰めて行うかは、完成型VR画像の見せ方（解像度や表示するサイズなど）や制作コストによって、簡単に済ます場合もあります。＜仕上げ作業＞レタッチの後は、最終VRに合わせて、明度・色調・彩度を、VRをその都度書き出しながら少しずつ調整します。というのも、フォトショップなどで見る写真と、仕上がりのVRではどうしてもそれらが異なってしまうからです。Mac、Windowsでも異なります。実際見る人の環境によってそれも全く変わってしまいますし、最終的にどこに落ち着かせるかはある程度妥協なのですが、基準モニタで限りなく理想に近づくように追い込みます。明暗部の調整（HDR）や合成ソフトのことなどはブログにて。＜VR画像の解像度について＞ VR画像はその用途に合わせて解像度を変えて制作しています。解像度はそのまま画像のファイルサイズと動作の重さに影響するので、webでの使用や、PCの性能を考える必要があります。例えばこのページのVR画像は、説明用なので、なるべく軽くしようと少し低い解像度にしてあります。ただしフルスクリーンで見ることもできるので、その時でもまあ見られる程度にしてあります。どの程度の解像度か？と聞かれるとVRではわかりやすく表現するのに非常に困るのです。私の扱っているVR画像のファイルは立方体を構成する6面の正方形で構成されます。このページのVR画像では、この1辺を1200ピクセルにしています。デジカメの表現に例えると1枚につき144万画素、6枚あるので864万画素です。正確にはそのピクセルがそのままVRで見える表示そのままではないのですが、単純に表現するとこうなります。それに則り通常私が用意する画像の解像度を表現すると、web用で1700万画素～2400万画素。CD-ROM用には6000万画素以上のVR画像も用意します。＜VR画像の書き出し＞画像が仕上がると最終的にVRへ書き出しです。 QuickTime仕様では数種類の解像度で書き出したものそのままにできるのですが、Flash版はwebブラウザでの閲覧なので、コントローラーやVR同士のリンク設定、そのVR画像を呼び出すためのトップページ制作などを行います。当然納品形態に合わせて、webページやスタンドアロンコンテンツなどにも仕上げます。 web制作は私の専門ではありませんが（このwebページも私が手組みでできる基本的なことだけで作成しています）、外部スタッフとの連携によりどのようなコンテンツでも対応できる体制を用意しています。長文でずらっと書いてしまいましたので、読みづらかったかと思いますが、私が制作するVRの基本を挙げてみました。また追加事項などは、随時更新したいと思います。





AboutVR - VRについて横浜～鎌倉を中心にパノラマVRの制作を手がけています。写真・動画と並ぶ新たなメディアのジャンルと位置づけ、クオリティの高いVR画像をコンセプトに、こだわりの制作業務を行っています。 VR ＜全天周画像＞ VRは（バーチャル・リアリティ）の略ですが、ここでのVRの意味は大規模な仮想空間（3Dなど）再現とは異なり、手軽に現実風景を疑似再現するツールとして扱われます。 VR画像はその場の風景を360度（全天周）カバーする写真を撮影し、PCでその情景を再現します。再現の手法は、主なものとしてQuickTimeが主流でしたが、近年Flash Playerによる表現が可能となり、別途プラグインのインストールがほぼ不要となったことでwebとの親和性がより高まり、非常に使いやすいものになりました。 ■ 下の写真は全天周パノラマ全てを表現したものです。写真の上辺が真上、下辺が真下、左右がつながります。天・地に行くほどゆがみが大きく表現され（地図のメルカトル図法に似たイメージです）、一点を軸に回転させながら撮影するため（下記「撮影」参照）、中央以外の水平線がカーブして見えます（遠近の表現がこうなります）。全天周パノラマ写真　＜写真をクリックすると大きな画像が別ウインドウで開きます>
■ この写真をVR画像にすると下のようになります。　画面内でマウスドラッグして、全ての方角を見ることができます。　　※このコンテンツをごらんになるには最新（バージョン9以上）のFlash Playerが必要です。　　 VR画像（説明用のため解像度を落としています）　＜右端のボタンで全画面表示になります> ■ Flash版VR画像の基本機能（上VR画像でお試し下さい）　・ズームイン＝拡大　：ボタンで制御（右から3つめの「＋」ボタン）または（shiftキー）　・ズームアウト＝縮小：ボタンで制御（右から4つめの「ー」ボタン）または（controlキー/Macはcommandキー）　・自動回転　　　　　：ボタンで制御（右から2つめのボタン）　スタートから回転も可　・フルスクリーン化　：ボタンで制御（右端のボタン）　・ホットスポット機能：　　（例1）　画面内の固定ボタンをクリックでポップアップ画像表示（左端の「？」ボタン）　　（例2）　画像内に埋め込まれたボタンをクリックで別VR画像へジャンプ（画像内の「Next VR」枠）　　（例3）　画像内に埋め込まれたボタンをクリックでURL呼び出し（画像内の「Click!」枠）　　（例4）　画面内の固定ボタンをクリックで特定場所へ視点移動＆ズーム（右上の「真上」ボタン）　　※各ボタンは位置・大きさの調整や可視～不可視の処理が自由に調整可能　・Flash動画の埋め込みが可能（VR画像正面上に埋め込んであります）　・音の埋め込みが（複数箇所に）可能（音の埋め込みサンプルは「Gallery」ページにあります）
撮影＜撮影システム＞ VR画像を作成するため全天周パノラマ写真は、現在はデジタル一眼レフカメラで撮影しています。レンズの焦点を中心に回転する専用の雲台とカメラを三脚に取り付け、全方角をカバーする枚数を撮影します。使用するレンズの画角によってその枚数は異なりますが、画質（解像度）をある程度維持しつつ、制作の手間を考慮したちょうど良いシステムとして、私は対角魚眼レンズ（対角方向のみ180度の画角になる）にフルサイズ撮像素子のカメラを使用しています。このシステムで必要な撮影枚数は、水平方向の回転で6枚＋上面1枚＋下面1枚、それに下面の写真に写り込む雲台のベースや三脚のレタッチ用に、雲台と三脚を除いた状態を手持ちで下向きに1枚。計9枚で作成できます。もちろんこの枚数だけで済ませることはまれで、写真の暗/明部のレタッチ用にブラケット撮影（露出を変えて連続撮影）することは基本で、また撮影空間の状況（例えば写ってしまった人物をレタッチするため人の位置の異なる複数カットが必要）に応じて同じ方向を何度も撮影しておくこともあります。＜撮影のための設定＞被写界深度はVR画像での注意点です。人の目は注視した場所にピントが自動的に合います。ということは、VR画像で見回した場合にも、近い場所と遠い場所どこにでもピントが合っていることが求められます。そのため、被写界深度（ピントの合う範囲の深さ）を深くとる必要があります。一番近い場所から無限遠（一番遠い場所）まで、被写界深度がとれる絞り値に設定します。実際にはレンズの一番よい画質が得られる絞り値も合わせて考えます。シャッタースピードも上で述べた条件に照らし合わせると、被写体のブレはない方がよいと言えます。風で動いている植物なども、なるべくならば止まっていてほしい（もちろん演出でぶらすことも）ので、シャッタースピードはそれに合わせて考えます。ただ、風景には不要な、人などはあえてぶらすことも。 VR画像はPCのフルスクリーン画面で見ることも、さらに拡大して見ることを前提に、また、人の視点を再現する要素があるため、なるべく画像内のノイズは排除したいところです。そのため、私は撮影感度をなるべく低く（ISO100など）、低ノイズでの撮影にこだわります。ただ、その弊害として上記絞り値との関係上シャッタースピードが遅くなりがちということがあります。低ノイズ化と被写体の条件によるシャッタースピード、被写界深度の設定は撮影条件での最も基本的な部分です。＜撮影ポジション＞撮影ポジションの決定は、VRの仕上がりの全てといっても過言ではありません。 VR画像には通常の写真のように、カメラを構えたポジションからさらに決める「画角」がありません。カメラを置いた場所とその高さが画の全てになります。従ってVR画像でどういったものを見せたいか・何を表現したいかというコンセプトを基に、最適な位置を決めなければなりません。「その場所から何がどのくらい見えている必要があるか」「どうしたら画像を見た時に面白いか」を上記「設定」下記の「条件」を合わせ、全方角分考える必要があります。それがなかなか難しいところです。＜VR撮影の条件あれこれ＞撮影を左右する条件は、屋外の場合は、雨が降っていないか・明るいか・風があるか（風で動く大きな物体の存在）・太陽の状態が安定しているか（複数枚の合成になるので、雲などに隠れて頻繁に明るさが変わったりしない）・ガラスや鏡など自分の映り込みが無いか・人が少ないか（全ての方角において）・三脚が安定して立てられるか、です。室内の場合は暗い空間が多いため下記のように下面手持ちの問題が出てきます。また、三脚が立てにくい場合や、自分の映り込みが課題になる場合もよくあります。下面は手持ちが基本のため、シャッタースピードが非常に遅くなる暗い空間などでは撮影できない場合もあります。下面が重要でない場合はロゴなどを埋め込むことや、その部分に画像が向かないようにVR自体に動きのリミットをかけることもあります。ただ、時間に余裕がある場合は下面撮影用の器具を用いてなるべく完全な画像になるよう努めます。なかなか良好な条件のシチュエーションは無いのですが、大雨以外は様々な工夫で大抵何とかなります。その辺が普通の撮影とは異なるVR撮影のノウハウといったところでしょうか。他にも撮影の工夫や、動画のVR等の話題もありますが、それらはまたブログの方で。
合成～レタッチ仕上げ作業＜合成処理＞撮影した写真は合成ソフトで1枚の全天周パノラマ写真に仕上げます。合成前には、仕上がりを想定して写真の基本的な色味・明るさの調整（RAW現像）、必要な場合は明暗部の調整、下面写真の雲台＆三脚消し（けっこう手間です）など下処理を行います。この作業はこの後の複数の作業を経た完成画像に影響が大きいので、時間をかけて慎重に処理します。クライアントへのポジションや仕上がりの確認用のVRでは、下処理を簡易に済ますことで速攻で作成します。また、時間とコストによっては、下面写真の雲台＆三脚消しを行わない場合もあります。合成ソフトは基本的に自動で処理してくれるのですが、ここでの合成の精度で後のレタッチ作業の時間に影響するので、綿密に作業します。＜レタッチ作業＞合成され、1枚になった全天周パノラマ写真は、合成ソフトから自動で書き出されたものでは、どうしても画像のつなぎ目が連続していないので（ぱっと見にはわからないこともありますが）、このつなぎ目のずれをレタッチ処理によって全くわからないレベルまで持っていきます。合わせて、画像にある各種ノイズの低減処理、シャープネス調整を根気よく行います。これら部分をどこまで突き詰めて行うかは、完成型VR画像の見せ方（解像度や表示するサイズなど）や制作コストによって、簡単に済ます場合もあります。＜仕上げ作業＞レタッチの後は、最終VRに合わせて、明度・色調・彩度を、VRをその都度書き出しながら少しずつ調整します。というのも、フォトショップなどで見る写真と、仕上がりのVRではどうしてもそれらが異なってしまうからです。Mac、Windowsでも異なります。実際見る人の環境によってそれも全く変わってしまいますし、最終的にどこに落ち着かせるかはある程度妥協なのですが、基準モニタで限りなく理想に近づくように追い込みます。明暗部の調整（HDR）や合成ソフトのことなどはブログにて。＜VR画像の解像度について＞ VR画像はその用途に合わせて解像度を変えて制作しています。解像度はそのまま画像のファイルサイズと動作の重さに影響するので、webでの使用や、PCの性能を考える必要があります。例えばこのページのVR画像は、説明用なので、なるべく軽くしようと少し低い解像度にしてあります。ただしフルスクリーンで見ることもできるので、その時でもまあ見られる程度にしてあります。どの程度の解像度か？と聞かれるとVRではわかりやすく表現するのに非常に困るのです。私の扱っているVR画像のファイルは立方体を構成する6面の正方形で構成されます。このページのVR画像では、この1辺を1200ピクセルにしています。デジカメの表現に例えると1枚につき144万画素、6枚あるので864万画素です。正確にはそのピクセルがそのままVRで見える表示そのままではないのですが、単純に表現するとこうなります。それに則り通常私が用意する画像の解像度を表現すると、web用で1700万画素～2400万画素。CD-ROM用には6000万画素以上のVR画像も用意します。＜VR画像の書き出し＞画像が仕上がると最終的にVRへ書き出しです。 QuickTime仕様では数種類の解像度で書き出したものそのままにできるのですが、Flash版はwebブラウザでの閲覧なので、コントローラーやVR同士のリンク設定、そのVR画像を呼び出すためのトップページ制作などを行います。当然納品形態に合わせて、webページやスタンドアロンコンテンツなどにも仕上げます。 web制作は私の専門ではありませんが（このwebページも私が手組みでできる基本的なことだけで作成しています）、外部スタッフとの連携によりどのようなコンテンツでも対応できる体制を用意しています。長文でずらっと書いてしまいましたので、読みづらかったかと思いますが、私が制作するVRの基本を挙げてみました。また追加事項などは、随時更新したいと思います。